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お姫様を助けに向かう途中でショタが触手に犯される話
第1章 1
「ぐぅっ」
うねうねした根は何本もあり、僕の胴体、右腕、左腕にそれぞれ絡み付いていた。盾もするすると抜き取られ、あっという間に身を守るための武器を失ってしまう。
ーーこのままお姫様を助けることができないまま、僕はやられてしまうのだろうか。そう思った矢先。僕の体を痛いくらいに締め付けていた力が、急に弱まった。変わりにぬるりとしたねばねばのそれを僕の全身に塗り込もうとでもするかのように、柔らかく肌の上を這う。
「ああ……っ」
ぞわっとした。そんなふうに肌を触ったことなんてない。
僕の体は宙に浮き、根に引き寄せられそのまま木の幹に背中を押し付けられる。痛くはなかった。乱暴な動かされ方ではないからだ。鎧も器用に外され、体を覆うのは薄い布だけになった。その上から、木の根たちは僕の体をまさぐる。
「あん、あ……」
……なんだろうこれ。気持ちいい。体中が熱かった。両手は根にがんじがらめにされて、動くこともできなかった。
別の根が、乳首の周りを円を描くようにしてまさぐった。瞬間びくんと体が跳ねる。