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第2章 面接
「新しい子…?」
ふと、カウンターから声を掛けられて、俺は目線を桜から移した。
腰くらいまではある髪をサイドに束ねている。
普段着を着てるが、どう見たって夜の女って感じの雰囲気は拭いきれない。
「ああ。この前面接した」
「へぇ…。随分若い子採ったのね」
意外…と言いながら、幸(さち)は軽く目を見開いた。
意外…か。
別に若い奴が嫌いな訳じゃない。
単純に応募が無かっただけの話なのだ。
もっとも、別に1人で回せるから、本気で募集していなかったのもあるが。
「かわいいじゃない。あの子目当てのお客さんとか、出来そうだし」
「ああ……」
幸は、この近くのradice(ラディーチェ)というクラブのオーナーだ。
これまで何百何千と女を見てきたんだろうから、その言葉には説得力があった。