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第7章 めじけ 章7第
「日中に呼ぶってことは脈無しってことですよね」
「…………」
コーヒーを飲んで、答えられないフリをする。
今日はちゃんと伝えるつもりで来たんだが、やっぱり当人を目の前にすると言葉にしづらい。
「別にLINEとか……電話でもいいのに」
「いや……」
それは、変に気をもたせた癖に悪い、と思ったのが事実だ。
「律儀ですねぇ、達也さん」
「そう…ですかね」
「うん。見た目ワイルドで、がさつそうなのに、本当は丁寧だし。気配りもしてくれて優しいし」
少し照れくさくなって、んん…と言葉を詰まらせた。
「ますます惚れちゃうなぁ……。でも…ダメなのかぁ…」
わざとらしくムッと口をつぐんだなごみは、少しだけ頬を膨らませた。