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第7章 めじけ 章7第



「なん…で…」



「いや……しばらく通って達也さんの事見てたから…そうかなって」



そうかなってどういうことだよ。



サイアクだ……そんな分かりやすいのか俺…





「なんていうか……彼女のことを見つめる目が愛情こもってるっていうか、愛に溢れてるっていうか……上手く説明できないんだけど」



「は…あ……」




まじか……


幸に言われるならまだしも、なごみに言われると全員にバレてる気がして焦る。



どうも居辛くなって、俺は少し俯いて頭を掻いた。




「あの日、ダメ元ではあったけど……その子がいなかったから、声掛けたの」



「ああ……」




確かに、あの日は桜が休みの日だった。


うまくいかなくて、心配してるのに空回りしてむしゃくしゃしてたから、淡々と仕事をこなすことで気持ちを落ち着けていた。




「そっかぁ……。でも、そうねぇ……ああいう子かぁ…達也さんの性格だと…そうかぁ」




なんか良く分かんねぇけど納得されてる。


俺に言ってんのか独り言なのか分からず、俺は言葉を返さないで再びコーヒーを飲んだ。


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