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第7章 めじけ 章7第


会計を済ませると、なごみは、じゃあ…と言って俺のことを見つめた。



「フラれちゃったけど…」


「……すみません……」



別にフったつもりはない…が、フってないというのもおかしいので素直に謝った。





「私『Blindfold』好きだから…また、行きますね」



「どうも」



「じゃあ、達也さん頑張ってね」



「ありがとう…ございます」




ニコリと微笑んだなごみは、長い髪を靡かせて、街中に消えていった。



俺なりのけじめ。



別に付き合った訳でもなきゃ、何もしてもないけど…




今は、桜を支えてやることに集中したい。




そのためにはとりあえず……自分の立場、定めねぇとな…。




心でそう呟きながら、俺は買い出しに向かった。
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