この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
bloʇbnilᙠ
第7章 めじけ 章7第
会計を済ませると、なごみは、じゃあ…と言って俺のことを見つめた。
「フラれちゃったけど…」
「……すみません……」
別にフったつもりはない…が、フってないというのもおかしいので素直に謝った。
「私『Blindfold』好きだから…また、行きますね」
「どうも」
「じゃあ、達也さん頑張ってね」
「ありがとう…ございます」
ニコリと微笑んだなごみは、長い髪を靡かせて、街中に消えていった。
俺なりのけじめ。
別に付き合った訳でもなきゃ、何もしてもないけど…
今は、桜を支えてやることに集中したい。
そのためにはとりあえず……自分の立場、定めねぇとな…。
心でそう呟きながら、俺は買い出しに向かった。