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第7章 めじけ 章7第



「女の子たちが揉めてさ。幸ママ、No.1に謹慎言い渡したんだぜ?」



いや…だから、そんな事言われても…だ。



「だから知らねぇって」



手伝って欲しいなら最初から俺にも頼めば良かったんじゃねぇのか?



大丈夫なのかって、聞いたのに、余計なお世話だと言い放った親父の言葉が頭を駆け巡る。




「それは長男の仕事だろ?」



イライラしながらそう答えたら、桜が再び、えっ……と声を漏らした。



何度も経験したこの展開。



「何だよ」



露骨に不機嫌な声で桜に言ったら、桜はしまった…って顔をしていた。




「達也の方が兄貴だと思ったんでしょ?」



「え、えと……っ」




……ったくっ…あからさまな態度しやがって…




思わず桜の頭を掴む。





「お前は聞き耳立ててねぇで仕事しろ」



「すみません……」




まるで小動物みたいな目で桜に見つめられて、俺は目を細めた。



こう、無意識に俺をえぐってくんの本当にどうにかなんねぇかな。





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