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第8章 物本 第9第



全然寝れねぇし、体も重い。



情けねぇ……。


強がったくせに、全然うまくいかない。




「これで、どうですか?」



フラフラしながら作った花束をお客に見せたら、パァと顔を明るくさせた。




「素敵です…!ありがとうございます!」



「良かったです」




この花屋の仕事も、自分の店の仕事も好きなことだというのが救いだ。




お会計をして、その花束を持って帰っていく客に頭を下げる。




すると、ズキっと頭痛がして思わず頭を抑えた。




って…言ってもやっぱ体限界来てる…




チラとカレンダーを見た。



あと…2日か…保つか…?




ふと、この店を閉めたあとの事を考えた。



今日、桜は休みだ。



てことは、いつもより頑張んねぇとヤバいってことだ。




ふぅ…と吐いた息が少し熱い。




あ〜……風邪引いてるかもしんねぇ……



たかが一週間で体を壊してるとか…昔だったら全然平気だったのにな。



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