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第2章 面接
「そうそうじゃねぇよ…いくつ下だと思ってんだよ、10だぞ、10」
「あら。問題は年齢だけ?」
ニヤニヤしながら揶揄ってきた幸がムカついて、チッと舌を打った。
何をバカなことを言っているのか。
「俺のタイプはもっと色気のあるエロい女」
「ワルぶっちゃって。達也面倒見るの好きじゃない」
「んなことねぇよ」
「ああいう、ちょっと危なっかしい感じの子見てたらほっとけないんじゃない…?」
“危なっかしい”という幸の言葉が、妙に腑に落ちた。
そうだ。
桜は、絶対に何か抱えてる。
何となく自分のことをどうでもいいと思ってそうで、幸がいう通り、危なっかしさがある。
でも、だからと言って、だ。
「変な妄想してねぇで、自分のこと気にしろ」
「私はいいの、仕事と結婚したから」
そう言って、微笑んだ幸に、そうですか、と俺は適当に返事をした。