この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
bloʇbnilᙠ
第2章 面接
閉店後。
「疲れたか…?」
初めての勤務でぐったりしている桜にそう声を掛けると、素直にはい、と返事をした。
「まぁでも、初日にしちゃよくやってたと思うぞ」
「ありがとうございます」
ぺこりと桜が頭を下げた。
「つっても、まだ仕事終わってねぇけど」
「あ……はい」
まじかよ、って感じの露骨な表情。
こいつ、意外と感情が顔に出るみたいだ。
「そんなダルい顔すんな。グラス洗うのと、椅子上げるだけだから」
「はい」
良かった、それだけか。って顔。
おもしれぇ。本当手に取るように感情が分かる。
面接の時はそんな風に見えなかったけど。
「どっちからやればいいですか?」
「ん〜。別に自分の好きな方でいい」
「……じゃあ…洗い物先にやります」
「うい。よろしく」