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第2章 面接



閉店後。



「疲れたか…?」



初めての勤務でぐったりしている桜にそう声を掛けると、素直にはい、と返事をした。



「まぁでも、初日にしちゃよくやってたと思うぞ」


「ありがとうございます」



ぺこりと桜が頭を下げた。



「つっても、まだ仕事終わってねぇけど」



「あ……はい」



まじかよ、って感じの露骨な表情。


こいつ、意外と感情が顔に出るみたいだ。




「そんなダルい顔すんな。グラス洗うのと、椅子上げるだけだから」



「はい」



良かった、それだけか。って顔。



おもしれぇ。本当手に取るように感情が分かる。



面接の時はそんな風に見えなかったけど。




「どっちからやればいいですか?」


「ん〜。別に自分の好きな方でいい」


「……じゃあ…洗い物先にやります」


「うい。よろしく」




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