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第2章 面接
スタスタと裏に入っていった桜の背中を見て、俺はうーっと伸びをした。
今日も一日難なく終わった。
まだ桜は一人前とは言えなくても、よく働いてくれるし、やっぱり人がもう1人いるってのはいつもに比べたら楽だ。
タバコが吸いたくなって、早速火をつけた俺は、締めの作業に入る。
────────そろそろ恋愛しなさいよ
作業しながら、さっきの幸の言葉を思い出した。
恋愛……ね…
そんなもん、この年でもするものなんだろうか、という疑問がわく。
こんな職業だから、出会いがない訳じゃない…というか、出会いばかりではあるが、どうにもそういうテンションには中々ならない。
結婚に一度失敗してから、少し臆病になっているんだろうか。
いや違うな。
元々、恋だ愛だと騒ぐような性格じゃないだけだ。