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第2章 面接



チラと流しの方に目をやる。


ワイシャツを捲って洗い物をしている桜は、泡がつかないように手首で汗を拭っている。




さすがにあいつと…ってのはないだろ……



34の…しかもバツがついているような男が、10も年の離れた従業員の女に……なんて考えるだけでおぞましい感じがした。


まぁ今のご時世年の差なんて別に珍しくないんだろうし、他のやつが別にそうなっても何も思わねぇんだろうけど、自分に当てはめてみるとどうも違和感がある。



てか…なんで、こんな事考えてんだよ。


これじゃあ幸の思う壺だ。


呆れて、はぁ…と溜め息をついたら突然流しの方から、きゃーーー!!と声が聞こえてきて、俺は顔を上げた。




「店長っ……!!!!!」



大きな声も出せんじゃねぇか、とかそんなどうでもいいことを考えていると、桜は勢いよく俺の方に向かってきて突然俺の腕を強い力で掴んだ。


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