この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
bloʇbnilᙠ
第11章 風 章21第
「惚れた弱みね」
「うるせぇな…っ」
情けなくそう言葉を発すると、幸は呑気にフフっと笑った。
「もういっそ、告白しちゃいなさいよ」
「はあ? ふざけたこと言うな。ガキじゃねぇんだから──」
「好きって気持ちに、ガキも大人もないでしょ」
ぴしゃと言い返されて俺は思わず閉口した。
「達也は……態度でバレバレなタイプだけど…」
「バっ…バレバレってなんだよ……」
そう言いながら、この前なごみに、見てて分かると言われた事を思い出して項垂れた。
「でも、桜ちゃんは、勝手にあれこれ考えちゃうタイプっぽいし……」
「………どういう意味だよ」
「う〜ん……。鈍感って訳じゃないんだろうけど…ハマらないと、とことん間違った解釈しちゃいそうっていうの?」
………全く言ってる意味が分かんねぇ。