この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
bloʇbnilᙠ
第11章 風 章21第



「あ、ありがとうございます……」



両肩を持って迫る幸に、桜は必死で言葉を返している。



太陽に照らされた少し茶色い髪。



長かった髪は、2年前の面接の時と同様肩の上までに切られて、風に靡いている。




「──────……」




その姿を見て、固まっていると、幸が「ねえ達也?」と言いながら振り返った。




俺がハッと我に返ったのと同時に、桜は勢いよく俯いてしまった。



そんな桜を遠目から見つめる。



短くなった髪のせいで、俯いていても頬が紅らんでいるのがチラと見えて───…





「…………………おぅ」




………なんか…こいつ、めちゃくちゃ照れてねぇか…っ




突然そんな表情を見せる桜を、不覚にも可愛いとか思ってしまったせいで、心臓がうるさい。




「なぁに、その素直じゃない反応は」





………うぜぇっ…



何とか言葉を返した俺を、幸が見透かしたように、ニヤニヤしながら見ている。


腹が立って、チッと舌を打とうとしたら、頬を紅らめたままの桜が躊躇いがちに顔を上げ、突然俺に視線を送ってきた。



/453ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ