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第11章 風 章21第


「あいつがどうかした?」



「今日は…早くから来てたんですねっ…」



「……っ…あぁ…」




ギクっとして、思わず言葉に詰まった。




「あれは、話っていうか…相談っていうか」



「相談?」




純粋な目で見つめられて、俺は目をそらした。




お前のこと相談してたって……言える訳がねぇし。


つーかなんで、急にそんな事聞いてくんだよ。



「別に…お前には関係ねぇよ」




必死にそっけなくそういうと、桜はあからさまに不機嫌そうな声で、あっそと言った。



それに驚いて、向き直ったら案の定不機嫌マックスな表情をしていた。




「なんだよ、その顔」



「いや……別に」




こいつ……昨日から何なんだ。


急に俺の事に興味示して…


怒ったり不機嫌になったり…。



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