この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
bloʇbnilᙠ
第11章 風 章21第


タバコに火を付けようとしている俺を見て、桜が再び慌てている。




「だから店長!タバコは───」





「桜!」




タバコに火がつきそうなる寸前。



聞こえてきた男の声に、俺の手が止まって、ライターの火が消えた。





「かずにぃっ…」


「──────…」






そして、桜がそう叫びながら振り返る。




何度も聞いたその名前に、俺は手元を見ながら目を見開いた。



ぽろ…と、咥えていたタバコが地面に落ちる。




でも、そんなこと全く気にならないまま、俺はゆっくりと顔を上げて、桜が“かずにぃ”と呼んだ男の事を眺めた。





「ずっと、話したいと思って探してたんだ…」




ニコニコと微笑む長身の男───…




「話…っ?」





背中しか見えないが、桜が動揺しているのは声で明らかだった。




「ずっと気にしてたんだ…」




優しく桜に話し掛ける男に、桜がえっ…と小さく声を上げている。



身なりも整っていて、あまりに純粋無垢そうなそいつのを見て、本当にこいつが桜の言っていた和明なのか、信じられなかった。

/453ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ