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第11章 風 章21第
「どんだけてめぇが辛かったかなんてしらねぇ!!!!とにかくお前は最低な男だ!!!」
俺の言葉に和明は、今さらショックを受けているような顔をしている。
一途な想いと気の迷いから、薫になりきろうとした桜。
止めることも出来たはずだ。
しかも相手は幼馴染で義理の妹───
なのに誘惑に負けて桜を苦しめ……
挙げ句本物が目覚めたら無神経に喜んで……
「1人だけ幸せボケみたいな顔しやがって……胸くそ悪りぃ!!!」
「店長っ…もういいですからっ……」
「桜に謝れ!!!!!」
言い切った後、拳を下ろそうとしたら、桜が涙目で俺のことを見つめて俺の腕を掴んだ。
「っ…店長…もう…っ……」
「………っ」
「もうっ……十分です…っ」
その言葉を聞いて、俺は息を吐いて脱力し、和明の胸ぐらから手を離した。