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第12章 みぼつ 章31第
「……ったく」
そのまま俺は後ろに倒れ込んで天井を見つめた。
あぁ……なんか疲れた…。
「タバコ吸いてぇ……」
凝りもせずそう呟くと、桜があの……と俺に声を掛けたので、ん?と返事をした。
「……さっきは、ありがとうございました」
「…………」
感謝されてっけど……
俺は、手当された右手を上げて見つめた。
和明のあの顔を思い出すだけで腹が立つ。
別に殴るつもりは最初はなかったが……
あまりに無神経な発言ばかりで、まさに堪忍袋の緒が切れてしまった。
あー……
なんか、俺、自分の事コントロール出来ねぇただのガキじゃねぇかよ……
そんな事を思いながら俺は体を起こして桜の事を見ると、俺に頭を下げていた。
「殴って悪かったよ」
まあ……正直後悔はあんましてねぇけど。
でも……
「あんなやつでも、お前の大切なやつなのに…。あまりにも腹が立ってついやっちまった…」