この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
bloʇbnilᙠ
第12章 みぼつ 章31第
感情をさらけ出すことは、怖いことでも何でもないし、
もう強いフリをする必要もない。
それに
「もし、吐き出す相手がいないんだったら、全部、俺が受け止めてやる」
そんなことしか俺は出来ないが
そんなことだけでも出来るのなら────
そしてその瞬間、
桜の瞳から、一筋涙がこぼれ落ちた。
やっと泣いた………
その姿に安堵していると、桜は止めどなく涙を流しながら俺を見つめた。
「そうやってっ……泣かせようとしてるんでしょ…っ」
相変わらず素直じゃねぇな。
「いーから」
「良くないです…!もう泣かないって決めたのにっ…」
……こいつ、俺の話ちゃんと聞いてねぇだろ。