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第12章 みぼつ 章31第



「健康第一だよ!」


「はい…」


「ここが閉まってる間、これを機に他の店開拓しようと思ったんだけどね〜〜。結局ここが一番だって改めて感じたよ」


「ありがとうございます」


「だから、頼むよ!」


「はい、すみません」




何度も謝るのは、少し疲れるが嫌ではない。



こういってもらえるのはオーナーとして嬉しいのは当たり前だ。



そんな事を思いながら、酒を作る。



そして、桜の事を眺めると、サラリーマン二人に話し掛けられていた。



また…絡まれてんのか……



助けにいこうにも、ひっきりなしの注文に答えるのに精一杯でカウンターから離れられない。



大丈夫か心配になっていると、桜も二人に何か言葉を返しているのを見て、思わず片眉を上げた。



だから、無防備なんだよなぁ…ったく。





「桜ー!」




別に大した用もないのに声を掛けると桜は、はいと返事をして再び二人のサラリーマンとごにゃごにゃと話したあと、小走りでカウンターに来た。




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