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第13章 葉言花 章51第
「その後は……まぁ普通……というか今ほど変ではなかったから、別にそれが原因じゃねぇと俺は思うけど…」
「ふーん……」
ふーんって……これじゃあ俺が一方的に恥ずかしい過去を話してるだけで、全然相談になってねぇじゃねぇかよ。
「で…?避けられてるってどんな感じなの?」
「………避けられてるつーか、よそよそしいつーか、不機嫌つーか……」
「何なのよ」
再び幸がイラついている。
また突然大声を出しそうで少しヒヤヒヤしながら、俺は握っていたタバコから手を離した。
「前は……手に取るようにあいつの思ってることとか、考えてることが分かったけど…」
「うん」
「最近は…よく分かんねぇつーか…表情は読めても何でそんな顔すんのかが分かんねぇ」
よかれと思ってしたことが全て空回りしている。
そんな気さえしてもどかしい。