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第13章 葉言花 章51第
また、和明のことだろうか。
終わったと思っていたけど、そう簡単な話じゃねぇんだろう。
第一、和明が義理の兄貴であることは姉貴と離婚しない限り変わらねぇんだから、
これからも顔を合わせなきゃいけねぇってのは……結構辛いことだよな…。
「……なるほどねぇ…」
突然そう呟いた幸に、ん?と言葉を返す。
なんだよ急に。
「もう少しいていい?」
「は?」
「いや、もう少し観察して確証を得たいっていうか」
「何の話だよ」
「いいからいいから!」
急に楽しそうにケラケラと笑い出した幸。
気味悪りぃ…つーか、怒鳴ったり怒ったり笑ったり何なんだよこいつ。
しかも結局“最低”って罵倒されただけで何も俺の問題解決してねぇしっ……
イラっとしながらタバコの煙を吐くと、裏から出てきた桜が、ジッとこっちを見ていた。