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第13章 葉言花 章51第
桜が迷ってるのは分かる。
でも何に迷ってんのか分かんねぇ。
「桜…」
また、
体を引き寄せたいという衝動。
それをグッと堪えていると、桜は俺の背後にチラと目をやって、また苦しそうな表情を見せた。
「ちょっと…外の空気吸ってきますっ…」
……は?
「おいっ…」
引き止めようとしたけど、桜はするりと俺の腕をくぐって、逃げるように店の外へ出ていってしまった。
また避けられた……
「はぁ………」
上手くいかねぇ…
外まで追い掛けた方がいいんだろうか…
いや、でも、さすがにこれ以上避けられたら
俺もこたえる……