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第13章 葉言花 章51第
仕方なくカウンターに戻ると、幸は何故か満面の笑みを向けてきた。
「何笑ってんだよ気持ち悪りぃ」
「いやっ…だって…!」
謎に興奮してる。
ホントこいつ忙しいやつだなぁ……
灰皿にタバコの灰を落としていると、幸は突然俺の腕をめちゃくちゃ強く叩いてきた。
「いってぇなっ…なんだよ!」
「うじうじしてないでもう桜ちゃんに告白しなさい!」
「はあ!? だから、そんなこと出来るわけ──」
「達也!!!」
言葉を阻まれて、俺は迫力負けして押し黙った。
長く夜の世界でオーナーしてるだけある、とかそんなどうでもいい事を考えていると、幸は、再び俺の腕を強い力で叩いた。
「だから叩くなっ…!」
「いいから告白して来なさい!いますぐ!」
「今ぁ!?」
おいおい……ホントにこいつ何言ってんだ…
頭イカれてんじゃねぇのか……。