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第13章 葉言花 章51第
てか
こいつ観察するとかなんだとかさっき言ってたけど…
「お前今の桜の態度見てたんだろ」
イライラしながら頭を掻いていると、見てたわよ!と幸ははっきりと言った。
「い…いやいや……」
だったらなんで……
「…………どうせ上手くいかねぇんだから、早めに当たって砕けろってか」
「バカねぇ…ホントバカ……」
「っ……なんだよ!」
はっきりと言わない幸にまじで腹が立ってきた。
さっきから聞いてれば、『最低』だとか『バカ』だとか、話聞いて貶してるだけじゃねぇかよ…
「ねぇ、本当に分かんないの?」
「だから何がだよ!!」
はっきり言えっ…
チッと舌を打つと、幸は何度目か分からない溜め息をついた後、俺の事を強く見上げた。
「見てて確信したわ」
「だからな──」
「──────桜ちゃん、達也の事好きよ」