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第3章 し隠目 章1第
「ていうか、お前、客連れてこいよ」
ムッとした桜にそう言ったら、え〜なんで〜、とダルそうに息を吐いた。
「このまま暇でいいじゃないですか〜」
「ばーか。甘ったれたことばっか言うな!給料ださねぇぞ」
口ではそう言いながらも、
ちょっとでもこいつが本音を言える相手になれてんだったらいい、と思っている。
また、ムッとしている桜に目掛けてタバコの煙を吐くと、ケホケホと桜がむせたので思わず笑った。
本当になんなのって目で俺のことを見ている。
全く意識されてない、兄貴を見るような、そんな視線。
こういう目をされるたびに本当に何とも言えない気持ちにはなるが…
まぁ今さら傷付きもしないし、ハナからこいつとどうこうなろうなんて思ってねぇから別にいい。
そもそもそうじゃなきゃ、こんなバカみてぇな気持ち抱えた状態で2年間も過ごしたりしねぇし。