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第15章 いならいはし隠目 章71第
自分でも驚くほどの大きな声が出て、桜がビクッと体を震わせた。
「あ………」
やべぇ…デカい声出しすぎた…
「悪い……」
素直に謝ると、桜はコクっと頷いて、どういうこと?って目で俺を見てきた。
「……あれはっ……お前についキスしちまった時のことを話しててっ…どんな状況だったのか教えろってあいつが言うからっ…」
────────────どんな感じで桜ちゃんにキスしたの?
突然の質問に、急に急かされるし…
挙げ句強引に引っ張られて……
いや待て。
なんでこんな説明を桜にしなきゃなんねぇんだよっ……
「てか、ちげぇって言ってんだからもういいだろ!」
恥ずかしさから、桜の顔を見ていられなくなって振り返る。
そして、わざと上の方の棚に手を伸ばして、マグカップを探すふりをした。