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bloʇbnilᙠ
第15章 いならいはし隠目 章71第
元々言葉にはこだわらねぇ性格だし、
嫉妬されただけでもう十分とか思ったが…
実際言われると……やべぇな……
綻びそうになった口元を慌てて押さえる。
チラと桜に視線を移すと、そんな俺を桜は少し頬を染めながら眺めていた。
ったく……
不意打ちばっかじゃねぇかよ。
「36のオヤジに、突然そういうこと言うなよ」
照れ隠しにそんな事を言う。
紅茶の香りが漂う中、ゆっくりした時間が流れている。
堪えきれずに、俺は桜の頭に手を伸ばして、静かに撫でた。
「─────…」
嬉しそうな顔。
ホント…たまんねぇ……
俺はイスから少しだけ身体を浮かして桜に顔を近付けると、そのまま唇を重ねた。