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第15章 いならいはし隠目 章71第
ベッドに横になって顔を紅らめている桜を、俺は見下ろした。
いくら考えないようにしても、ずっと頭の中を占拠していた桜が、今俺に身を委ねようとしている。
その状況は、まるで夢を見ているようだった。
「本当にこのまま襲うけど………」
「……襲うって言う表現……合ってますか?」
「さぁ……」
少し笑ってそう答えると、桜は俺の首に腕を回した。
「ただ、ずっと我慢してたせいで、自分でもどうなるか分かんねぇから」
乱暴にするような事はしたくない。
でも、どこまで統制取れるか自信がなくて、先に言い訳がましいことを桜に伝えた。
桜のワイシャツのボタンに手をかける。
素直じゃない桜の事だから、少しは抵抗してくるかと思いきや、されるがままじっと俺の仕草を見ている。
………やばい…
早々にそんな桜の様子に理性がぶっ飛びそうになりながら、俺は桜の唇を塞いだ。
「……っ…んんっ……」
舌を絡ませて、桜が洩らす小さな声を聞く。
暴走しないように。
そう言い聞かせていると、桜はまた俺を煽るように身体を俺の方へ引き寄せてきた。