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第15章 いならいはし隠目 章71第

待ってって……



もう2年待ってるんだが…




「どうした」



再び不服そうな顔をしている桜に尋ねると、桜はギュッと目を瞑った。



「……私ばっか、してもらってるからっ…」




恥ずかしいのか、今さら胸を隠している桜を俺は引き寄せた。




「嫌なのか…?」



「っ……嫌じゃないですけどっ…」





なら良くねぇか?


てかこっちは、もっといじめたくてたまんねぇんだけど。




そんな事を思いながら赤くなっている桜の小さな耳を口に含む。




「ゃぁっ…」



「嫌じゃないなら俺に身を任せろ」



「でっ…でもっ……んっ…」



「でも…?」




再び桜を見つめて、躊躇っている桜に触れるだけのキスを落とす。



はぁ……本気でやばい…



もどかしい桜に翻弄にされて、そのまま強引に押し倒そうになっていたら、桜が躊躇いがちに口を開いた。




「私も…店長にしたいっ…」



「っ───…」




赤らんだ頬に潤んだ目。



それだけでも相当揺さぶられるっていうのに、桜は懸命にそう言葉を漏らして俺の事をジッと見つめてくる。


そんな桜に反応して、ついさっきチャックを開けてマシになった下半身が、さらにグッと張ったのが分かった。




「はぁ……」


「……店長…?」



思わず溜め息をついて桜の肩に顔を埋める。


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