この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
bloʇbnilᙠ
第3章 し隠目 章1第
匂いがどうだといいながら、10も離れた女の事にあれこれ考えを巡らせている自分。
相当ヤバいな………
心で呟いて落胆していたら、情けない気持ちで溢れた。
でも、だからって、俺もなりたくてこうなってる訳じゃない。
桜は、やっぱ顔に出やすいし分かりやすいから、一緒に働いてたら嫌でも心配になるし考えてしまう。
従業員のプライベートにあれこれ立ち入るのも変だし、詳細を聞くことはさすがにしねぇけど正直気になって仕方がない。
「お前にそんな顔させてんのはどこのどいつなんだ」とか、
「器用でもねぇし割り切れそうもないお前が、なんで男二人も相手してんだ」とか、
「もっと自分大事にしろ」とか、
「もっといいやついんだろ」とか、
言いたいことは山ほどある。