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bloʇbnilᙠ
第16章 bloʇbnilᙠ 章81第
用意した菓子を受け取った幸は、え〜〜!と声を上げる。
「てことは、やっぱあの後桜ちゃんと上手くいったのね!?」
「……ま…あ」
照れくさくなって、適当に返事をしたら、幸は再び俺の腕をバシバシを叩いてきた。
何なんだよこいつっ……!一々叩く必要なくねぇか⁉︎
段々ムカついてきて、文句を言おうと顔を上げたら、見た事ないほどの笑顔を向けられて固まった。
「良かったわっ……!本当に良かった!」
感激してる幸を見て、緩く息を洩らす。
そそのかされるわ……
からかわれるわ……
罵倒されるわ……。
正直相談とは言い難かったという場面も多くあったが……
思い返せば、幸が言ってたことで間違っていた事は何一つなかった。
────────うじうじしてないでもう桜ちゃんに告白しなさい!
……かなり癪ではあるが、
こいつに背中押されてなかったら、あのまま桜の気持ちも分からずさらにすれ違ってたかもしんねぇし…
「…ア…りがとう…ございま…ス」
言い淀んでたら片言の日本語になった。
幸はそんな俺を見て腹を抱えて笑っていた。