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bloʇbnilᙠ
第16章 bloʇbnilᙠ 章81第
「これから、かわいい桜ちゃんに振り回される達也を見るの、ホントに楽しみ!」
「……別に振り回されねぇよ」
「いやいや絶対に振り回される! てかかわいすぎて心臓保たない日々が続きそう!」
「なんだそれ……」
訳が分からず俺は片眉を上げる。
すると、ぬっと見覚えのある身内っぽい奴が顔を出してきた。
「うぉおお!達也じゃん!」
「………」
言葉を返さずに俺は兄貴を睨みつける。
兄貴が勝手に桜にリナリアの事を暴露したことを、俺はまだ許してない。
つーか、許す気が全く起きねぇ。
「俺に会いに来たのかー?かわいい弟だ」
「ちげぇーよ!ばーか」
どこまでも自惚れてて鈍感な兄貴にそう言い放つと、何故か兄貴は嬉しそうにしてケタケタと笑った。
気味悪りぃ……
なんでこんなやつと血が繋がってんだよ……ホント…