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bloʇbnilᙠ
第16章 bloʇbnilᙠ 章81第
「良かったわね、願いが叶って…」
「…るせぇっ……」
「え?叶った?」
「お前が1番うるせぇっ…!」
キッときつく睨んだが、兄貴は動じない。
その代わり、え?え?と訳が分からなそうに首を捻っている。
「達也……」
そんな兄貴に呆れていると、幸が俺の名前を呼んだ。
「あんた、そういうまどろっこしいところあるから……。これからは花言葉とかじゃなくて、ちゃんと言葉にして伝えてあげなきゃダメよ」
なんだ急に説教みたいに……
仕方なく、ん、と返事をしてアゴ下のヒゲを掻いていると、もぉ!と幸が声を荒げた。
「真面目に聞きなさい!前も言ったでしょ!桜ちゃんは、ちゃんと伝えてあげなきゃ間違った風に解釈しちゃうんだから!」
「………はいはい」
そう返事をしている俺の隣で、兄貴が桜ちゃん!?!?!と今さら大きな声を上げていた。