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第19章 満不のへ人恋 章22第
いつもの紅茶の缶を掴む。
甘やかしている……というか、なるべく居心地がいいようにしてやってるという方が正しいのかもしれない。
桜と付き合い始めてから、1ヶ月と少し。
正直、寂しがりやの桜の事だから頻繁にこの家に通って来るのかと思いきや、泊まりに来るのは大体1週間に1回か多くて2回程度。
……最近の若いやつは…淡白なんだろうか。
利便性で言ったら、店はこの家のすぐ下なんだから、桜のシフトの頻度からして、どう考えたってここに泊まる方が楽なはずだ。
もっと来いよと言えばいいだけの話かもしれない。
まぁでも、
桜にとってはこの頻度が適切なのかもしんねぇし……。
まだ1ヶ月しか経ってない中、そんな事を言うのは気が引ける上に、何より小っ恥ずかしい。
だから、元々趣味である料理で桜の胃袋を掴んだらもっと通うようになるんじゃ…と女みたいな遠回しな事をしてる訳だが、今のところあまり効果はない。
嫌いなものを入れてるからか…?
でも、そんな大量には入れてねぇし、その他は大体桜の好きなものを作ってやってる…んだが…。