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第3章 し隠目 章1第
俺の実家は生花店だ。
じいちゃんの代から続く店で、今は親父が継いでやっている。
チラと、店先を遠目から覗いたら、親父が客とニコニコしながら話していた。
相変わらず盛況で、忙しそうだ。
まぁ嬉しいことなんだろうけど、親父もそんなに若くねぇから、体が心配ではある。
だからといって、俺も店があるからそんなに手伝えねぇし、そんなに口出しは出来ねぇんだけど。
「あ! うそ!達也くんじゃない!?」
店先に近付くと、親父と話していた客が振り返るなり俺を見つめて大きな声を上げた。
「…どーも……」
見覚えがある。
昔からよく来てる常連だ。
「いやだ!! すんごいいい男!!」
そんなことないっすよ、と軽く返事をすると、親父が俺の事を見た。