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第19章 満不のへ人恋 章22第
「いや、いい。二枚だし」
「洗いますって!」
突然立ち上がった桜は、俺の持っている皿を掴んだ。
やけに威勢が良くて思わず固まる。
こっちは出来るだけ居心地が言いようにしてやりたいだけで、別に苦痛でもなんでもなかったんだが……。
まぁ、そういうなら別に強く止めることは、ない。
そして、皿からゆっくりと手を離した。
「じゃ…よろしく」
そのまま桜の頭を撫でると、桜は何故か嬉しそうにして頷いた。
椅子に座り込んだ俺は、タバコの箱を掴む。
胃が落ち着いたからか、気持ちがまどろんでいく。
そして、流しに向かう桜の背中を何の気無しに見つめた。
起きてから、まだ着替えていない桜は、あの例の部屋着のまま。
こうして、後ろから見ていると、スタイルがいいのがよく分かる。
桜は、女の中じゃ背が高い方だし、その上、手足が長くてスラりとしている。
「……………………」
まずい………
火のついてないタバコを咥えながら、自分が欲求不満だった事を思い出していた。