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第19章 満不のへ人恋 章22第
完全に変な気を起こしてる……
はぁ…とため息をついた俺は、机に肘をついて、額に手を当てた。
勢い良く溢れ出す邪念。
悶々としながらも、とりあえず落ち着くためにライターを手にしたら、大きな音が響いて体がびくりと震えた。
再び桜の方を見ると、スプーンが床に落ちている。
皿を運んでいる途中ですべり落ちたんだろう。
背中しか見えなくても、桜が少しバツが悪そうにしているのが分かる。
フッと笑っていると、桜はそのまま体を折り曲げて、スプーンを拾った。
「──────……」
突き出された尻とショートパンツから伸びるすらりと長い足。
まるで俺を挑発するかのようなその体勢に、火を付ける前のタバコが口から落ちた。
プツン────と頭の中で何かが切れたのが分かる。
考えもなく、椅子から立ち上がって、皿を洗い始めた桜の方へ向かう。
水の流れる音──…
スポンジを掴む桜を背後から確認しながら、俺は桜を包み込むようにして、流しの両脇に手をついた。
「桜……」
耳元で名前を囁く。
ビクりと桜の体が震えたのが分かった。
…………まずい…このままじゃ暴走する
そう思ったが、もう止められない。
「……なんです──んっ…」
完全に理性の切れた俺は、振り返った桜の唇を強引に塞いだ。