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第19章 満不のへ人恋 章22第


「て…んちょっ…」



腰を突き出したまま、上半身をぐったりさせている桜は、なんとか俺の方を見ようとしている。



柔い怒り。



隙を与えないように、少しだけ腰の動きを激しくしたら、桜は「ああっ!」と甲高い声を上げた。




「だから……っ」



「っ…はぁっ…」



「名前で呼べって言ってんだろ…っ」





くだらない。



言うつもりもなかったのに、荒削りになっていく感情のせいで、そんなことを口走っている自分がいる。



ぎゅっとシーツを握っていた桜は、ゆっくりと片手を離すと、体をひねって俺の方を向いた。



「──────っ…」



くねる腰のライン。



俺の方に伸びる細くて白い腕。



そして濡れる瞳…



一瞬の間にそんな桜の姿に引き込まれるような感覚が体を襲った。




「たつやっ……」



反射的に、伸ばされた桜の腕を掴む。




「はぁっ…おね…っ…がいっ…」



「…………っ……」













「き…すっ…して……っ」















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