この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
bloʇbnilᙠ
第19章 満不のへ人恋 章22第
「て…んちょっ…」
腰を突き出したまま、上半身をぐったりさせている桜は、なんとか俺の方を見ようとしている。
柔い怒り。
隙を与えないように、少しだけ腰の動きを激しくしたら、桜は「ああっ!」と甲高い声を上げた。
「だから……っ」
「っ…はぁっ…」
「名前で呼べって言ってんだろ…っ」
くだらない。
言うつもりもなかったのに、荒削りになっていく感情のせいで、そんなことを口走っている自分がいる。
ぎゅっとシーツを握っていた桜は、ゆっくりと片手を離すと、体をひねって俺の方を向いた。
「──────っ…」
くねる腰のライン。
俺の方に伸びる細くて白い腕。
そして濡れる瞳…
一瞬の間にそんな桜の姿に引き込まれるような感覚が体を襲った。
「たつやっ……」
反射的に、伸ばされた桜の腕を掴む。
「はぁっ…おね…っ…がいっ…」
「…………っ……」
「き…すっ…して……っ」