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第22章 主い飼 章42第
さぁて、どこまでどう話すか……。
「お前が店で潰れてるって、幸から連絡があったから、俺が迎えに行ったんだよ」
「え………」
え、じゃねぇよ、え、じゃ……
「そんでそれから……」
問題はこの先をどういうか、だ。
いやでも、説明するにしてもなんて説明するんだ?
いい言葉が全く浮かばない。
ありのままに言うっていうなら、
酔っ払ったお前に好き好き叫ばれてあんまりかわいかったんで、我慢できなくてひたすらに抱きました、か?
……まぁ言えるわけねぇよな。
そんなこと言ったら気まずくなりそうだし、何ならそんなこと言ってない!とか言われてめんどくさい展開になりそうだ。
背もたれから体を離した俺は、自分の知らない出来事に怯える桜をじっと見つめる。
あれは……俺だけが知る…思い出ってことか………
「……そのままベッドに転がしたら、ぐーすか寝たよ」
事実を捏造しながら、虚しさが駆け巡る。
代わりに桜は完全に安心したように息を吐いていた。
「……体調大丈夫そうならシャワー浴びてこい」
話を変えたくてそういうと、桜は素直に返事をして自分のお椀を洗うと、風呂場へと向かっていった。