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bloʇbnilᙠ
第22章 主い飼 章42第
今は……さすがにもう酔ってねぇよな。
てか、じゃあ俺の心配は不要だったってことか?
もっと安心してほしいとか、桜の負担にならないようにとか思ってことが本当に馬鹿らしい。
勝手にあれこれ考えて勘違いしてたのは、桜だけじゃなかったってこと……か。
眠りこけてるのが安心してる証拠っていうなら俺の欲求不満は…
「………どうしようもねぇなぁ…」
思わずため息をついて、桜を抱きすくめる。
「まぁ……そういうことなら、いいけど……よ」
疲れてるわけじゃないっていうならいい。
そんなことを思っているとようやく桜が顔を上げた。
「お前さ… そんなに居心地がいいってんなら、もっとここに来ればいいんじゃねぇの……?」
これの問いかけに、桜は「それは……」と言い淀む。
また何かを考えている。
「おい、何か気にしてんだったら言ってみろ。な…?」
もうあんまりお互いに考えすぎるのは良くない。
勘違いがまた勘違いを呼んで、変に拗れるのはもう懲り懲りだ。
その願いが通じたのか、桜もゆっくり口を開く。
「私はいい…けど、それこそ、店長が……疲れるでしょ」
「…? 何に……?」
「料理とか色々、私の分までやってくれてて……」
「別に料理は1人でもやる。もう1人分増えたって手間は変わんねぇよ」
「でも………私といる時欠伸してばっかだし…」
欠伸………?
「私が疲れさせてるのかな、って。ここに来ると色々としてくれるから…。私店長の負担にはなりたくないんで。今くらいの頻度で……いいんです」
俺と同じようなことを考えている桜に頭を抱えたくなった。