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第24章 物い買 章62第
悶々としながら風呂場に入ってシャワーを浴びる。
この前の一件から、桜はここに泊まる頻度が高くなった。
葵との関係も悪くねぇみたいだし、待ちに待った穏やかな日々な訳だが…
素直じゃない桜の不意の煽りやら、甘えたには未だに翻弄されている訳で。
まぁ、そんな悩み、付き合う前のことを考えたら贅沢だってことは分かってる。
それにいつまでもこの幸せが続くとは限らない。
楽観的でいられないのは、なぜなのか。
まぁ元々そんな能天気な性格でもねぇし、一度結婚に失敗しているってのもあるのかも知れない。
それだけじゃない。
桜は…最近、かなり色気やら何やらが増してきている。
実際それは店の常連も言っていたし、あいつ目当ての客が増えてきていることが証明していると思う。
つまりは、桜はいくらでも男を選びたい放題なわけで、客観的に考えてもこんな俺みたいなオヤジに固執する必要はない。
年は関係ないと言いつつも、やはり10の差っていうのはそんなに簡単でもなくて。
何をこんなに弱気になってんだか、自分でもバカらしく感じるが、実際のところいつ桜が他の男のところに行ったっておかしくないとは思っている。
まぁ、どっちかというと、そうなることを覚悟しておくことで下手に傷付くのを回避しようとしているダッサイ自己防衛なんだが。