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第4章 店お 章3第
俺が戻ると、幸は、奥に目をやって桜を見た。
「桜ちゃん、また達也にいじめられてんの?」
ったく…そんな訳ねぇの分かってて…
「いじめってなんだよ、人聞きわりぃな」
「桜ちゃんかわいいから、ちょっかい出してるんじゃないかなって思って」
こいつは、どんだけ俺の事からかえば気が済むんだ…。
チラと、俺の後についてきた桜の反応が気になって横目で見るが、全然気にしてないし、意識もしてませんって態度で、それもそれで腹が立った。
ここまで無反応だとさすがに虚しくなる。
いや……分かってるからまぁいいんだけどよ……
気持ちを紛らすために、俺はシェイカーを掴んだ。
「遅刻したんだから怒って当然だろ?」
全然怒ってねぇけど、幸の手前そういうと、幸はさらに微笑んで桜を見た。