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第4章 店お 章3第
「桜ちゃん、嫌になったらいつでも私のお店に来なさいね?」
おい、ふざけんなよ……桜を夜の世界になんかに引き込むんじゃねぇ。
いやぁ…とぬるい返事をしている桜の隣で、やっぱり幸は俺の反応を見て楽しんでいるようだった。
「こいつは愛想ないから、出来ねぇよ」
思ってもないことをいうと、癇に障ったのか桜がきつく俺の事を睨んだ。
「そうかな…?私はそんなことないと思うわよ」
「いやいや無理だよ」
まじでいい加減にしてくれ…
「そんなことないって。達也なんかより、私の方が見る目、あるんだから」
それはそうかもしれない。
つーか、別に俺だって本気で桜が水商売に向いてないと思ってるわけじゃない。
愛想はないが別に致命的なほどじゃないし、きっとやったら、それなりに人気は出るだろう。
でも、ただでさえ危なっかしい桜が水商売なんかしたら、どうせまた変な男に引っかかる。
今この状態だって十分心配だってのに、これ以上心配の種が増えたら、俺の身が保たねぇからやめてほしいだけだ。