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第4章 店お 章3第
さらさらと名刺に何か書き込んでいる。
良くない展開だと思いながらも、一応相手は客なのでこれ以上は何も出来ない。
案の定、そいつは名刺を桜に渡した。
余計なことしやがって…と思っていると、その男は俺の動きを封じ込めるように空になったグラスを俺に差し出した。
「ごちそうさま」
「………はい」
「おねえさんは、勤務中じゃない時に連絡して」
そう言われても黙ったままの桜は、やはり無防備で、俺が隣でイラついているのなんか全く気付いていない様子だった。
「待ってるよ」
名乗ったあとに、そう付け加えた男は、桜の顔を覗き込んだ後、挑発するようにして俺の事も見て金を置いて去っていった。