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第4章 店お 章3第
閉店後、
俺は完全にイライラしながら、ひたすらにタバコをふかしていた。
何が『待ってるよ』だ。調子乗りやがってっ…。
何本目か分からない小さくなったタバコをもみ消す。
そして、作業を一段落させた桜がぼんやりとスマホを眺めているのを見て、俺は背後から近付いた。
「あの男に連絡すんのか?」
ビクっと微かに桜が体を震わす。
やっぱり腹が立って、俺はさっき消したばかりにも関わらず、再びタバコに火を付けて、カウンターの椅子に腰掛けた。
「……別に」
「別にって…」
そっけなく言葉を返されて、怒りを通り超したような感覚に陥った。
「お前なぁ……」
心配な気持ちと、言いようもない嫉妬。
後者を押し殺して、桜に諭す。
「そりゃあ自由だけど、声掛けられたからって訳も分からない男にホイホイついていくの、やめろよ」