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第4章 店お 章3第
うるさいオヤジだ…って顔。
これ以上お前が苦しまなければ、それでいい。
そう思っているはずなのに
「折角、助けてやったのによ」
「助けた?」
「大体お前は警戒心がねぇんだよ」
抑えきれない嫉妬のせいで、そっけない言い方になってしまう。
「何言ってるんですか。別に困ってないし、助けてくれなくていいですよ」
「…………」
そう言われたら、何も言えねぇじゃねぇかよ…
必要とされてないことに、虚しさが駆け抜ける。
それとともに、桜のスマホが音を立てた。
ホッとしたような…でも、幸せとは言えない、そんな表情。
「もう、上がっていいですか?」
「………ああ」
そう返事をしながら、身支度をしている桜を眺める。