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第4章 店お 章3第
必要とされてないのは分かった。
でも
俺は“親父”なんだし。
親父って、別に必要とされてなくたって、心配するもんだろ。
「桜」
桜の手首を掴んで、強く見つめた。
「………なんですか」
どうしていいか分からなそうな表情が胸を締め付ける。
「危なっかしくてみてらんねぇよ」
そんなに、俺は頼り甲斐がねぇか。
「なんかあんだったら相談しろって俺言ったよな」
イライラしすぎて、親父になりきれねぇ俺も俺だけどよ。
「別に、相談するような事は」
「もっと自分を大事にしろ。桜」
頼まれなくたって、俺はお前のことを心配しちまうし
どんだけでもお前のことを守ってやりてぇけど…
当の本人であるお前が、そんな投げやりだったら、何も変わんねぇんだよ。