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bloʇbnilᙠ
第2章 面接
「へぇ……そうやってやるんだ」
少し感心したように声を漏らした桜の表情をチラと見つめる。
面接の時は、ぶっきらぼうだ、とか思ったけど…
意外と色んな表情見せるんだなこいつ…
「て、まぁ…そんな感じで磨いてってくれ」
「はぁい」
腑抜けた返事をした桜はカウンターに腰掛ける。
俺は、仕込みの作業をしながら、たまにちゃんとやれているか、様子を伺うようにして眺めた。
無心でグラスを磨く姿。
気取っている風に見せているけれど、俺がジッと見ているのにも気付かないくらい集中している。
意外といい奴雇ったかも…
そんな事を思いながら、俺は仕込みの作業に戻った。