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第2章 面接
「えっ……あの…」
「どした」
夜になって、当然のように店を開こうとしたら、桜が動揺した表情で俺の顔を見つめた。
「どうやればいいんですか…?」
「どうって?」
「いや、だってこんな急に…。接客とか…したことないんで…」
緊張しているのか、首元の自分の髪をいじりながら、桜は俯いた。
さっきのグラスのことといい、やっぱ意外と真面目らしい。
「テキトーでいい」
「え…」
「自分がされてきた接客すればいいんだよ。別に特別なことしなくても」
「………」
俺の適当な指示に困惑しているのか、桜は目を泳がせている。
それが面白くて、俺はフッと笑った。