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第6章 子迷 章6第
カーテンを開けて、外を眺めたら、とてつもなくいい天気で、あまりの眩しさから俺は目を細めた。
親父は大丈夫なんだろうか。
店は…
桜は……昨日誰といたんだろうか。
今日も、
あのジャスミンの匂いを纏って、浮かない顔をしてやってくるのだろうか。
頭に被ったタオルを、俺は無心でわしゃわしゃとして気を紛らす。
なごみと…行く場所決めるか…
服を着た俺は、椅子に座って、再びスマホを開いた。
『わぁ〜ありがとうございます!』
そんななごみの返事に既読をつけて、店を探そうと検索画面を開いた。
が…
「浮かばねぇ……」
大体、どういう所に行けばいいんだ?
ほぼ毎日店を開けているから、自分が他の店に行くことはほとんどない。
熱心なオーナーだったらリサーチとかのために他店にいったりすんのかもしんねぇが、そんな事をする性格でもないから最近の流行も知らない。
ガク…と項垂れた俺は、考える事を放棄して再びスマホにロックを掛けた。